インプラント治療は日本でも広く行われるようになり、症例数も多くなっています。
インプラント治療はなぜ多くの人から支持されているのでしょうか?
リスクはないのでしょうか?詳しく解説していきます。
まずは、インプラント治療のメリットから見ていきましょう。
【まるで天然歯のような自然な噛み心地】
インプラントは、人工歯根であるインプラント体を直接あごの骨に埋め込みます。
そのためまるで自分の歯のような自然な噛み心地を味わうことができます。
入れ歯とは違い、違和感がほとんどありません。
【ほかの歯を傷つけない】
ブリッジ治療も自然な噛み心地ですが、両サイドの歯を削ってかぶせる必要があります。
むし歯でもないのに健康な歯を削ったり、場合によっては神経を取らないといけなかったりすることもあるため、ほかの歯への負担が大きいです。
しかしインプラントは独立しているため、ほかの歯に負担をかけることはありません。
【むし歯にならない】
人工のもののため、むし歯になる心配はありません。
【審美性に優れている】
インプラントの上部構造(かぶせ物の部分)をジルコニアなどのセラミックにすると、まるで天然の歯のような自然な仕上がりになります。
次に、インプラントのデメリットです。
【費用が高価】
インプラント治療は、基本的に保険適応外です。
そのためどうしても費用が高額になります。
その歯科医院によって異なりますが、全部で40万前後かかることが多いでしょう。
【メンテナンスが必要】
インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病になることがあります。
インプラントを良い状態に保つためには、毎日のセルフケア、そして定期的に歯医者さんでメンテナンスをすることが必須です。
【治療期間が長い】
入れ歯やブリッジ治療と比べて、インプラントは治療期間が長いです。
最短でも3か月ほどかかります。
その間は仮歯で過ごすことになるため、一時的に不便に感じるかもしれません。
【すべての人が適応になるわけではない】
インプラント治療はすべての人が適応になるわけではありません。
著しくあごの骨が少ない人や、糖尿病、心臓病、骨粗しょう症などの基礎疾患がある方はインプラント治療を断られることが多いです。
基礎疾患がある方はカウンセリングの際に必ず歯科医師に相談しましょう。
インプラントは世界的にも広く受け入れられている治療法です。
メリット・デメリットについて確認し、一番ふさわしい治療法を選択しましょう。
茨木ひかり歯科クリニック院長 伊原 勝換