インビザラインをご存じでしょうか?
インビザラインは透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える、マウスピース矯正の中でも人気の矯正方法です。
インビザラインにはいくつものメリットがありますが、そのひとつに、矯正と同時進行で“ホワイトニングができる”ことが挙げられます。
今回はインビザラインとホワイトニングについて解説していきます。
インビザラインは、アメリカのアライン社が開発したマウスピース矯正の一種です。
患者さんのレントゲン写真、口腔内の写真、そして歯型を取ります。
それを専用の3Dスキャナーでスキャンして、データをアライン社に送ります。
アライン社が矯正治療計画をシミュレーションし、その患者さん専用のマウスピースを送ります。
患者さんは送られてきたマウスピースを順番通りに、1~2週間ごとに新しいものに替えていきます。
マウスピースは1日に20時間以上装着する必要があります。
だいたい1か月~1か月半にかかりつけの矯正歯科を受診し、順調に矯正が進んでいるかチェックしてもらいます。
ホワイトニングには家で行うホームホワイトニングと、歯科医院で行うオフィスホワイトニングの2種類あります。
ホームホワイトニングはマウスピースの中にホワイトニングのジェルを流し込み、それを2時間ほど装着します。
ホワイトニング開始後約2週間ほどで効果を実感できます。
インビザラインもマウスピースを使用するため、矯正をしながらホワイトニングも同時に行うことができます。
インビザライン矯正を行っているとき、歯を動かすためにアタッチメントと呼ばれる小さな突起のようなものを歯に接着させることがあります。
その時にホワイトニングをしても、アタッチメントがついている部分は白くならないため、アタッチメントを外した時に色むらができてしまいます。
アタッチメントがついている間は、ホワイトニングは避けたほうがよいでしょう。
また、矯正中は敏感になっていることが多く、ホワイトニング剤の刺激をより感じやすくなることがあります。
おすすめのタイミングは、“保定期間中”に行うことです。
保定期間であれば歯並びを安定させる期間のため、歯を動かす治療はもう終わっています。
そのためホワイトニングを行うのにふさわしいでしょう。
ホワイトニングを行うと歯がしみることが想定されます。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用や、数日おきにホワイトニングを行ってみましょう。
知覚過敏の症状が強い場合は、一度歯科医師に相談しましょう。
茨木ひかり歯科クリニック 院長 伊原 勝換