口内炎ができると痛くて辛いですよね。
口内炎が2週間以上治らないようであれば、別の病気の可能性があります。
今回は口内炎がなかなか治らない時に考えられる病気について解説していきます。
口内炎といっても、できる場所はさまざまです。
よくできるところとしては、舌や、頬の粘膜、歯ぐき、唇などがあげられます。
できる場所によって名称も異なり、舌炎や、口唇炎、歯肉炎などとも呼ばれます。
最も多いアフタ性口内炎であれば、通常数日から2週間ほどで完治します。
基本的には治療の必要はなく自然治癒を待ちます。
しかし、2週間以上たっても治らない口内炎は他の病気のサインかもしれません。
口内炎が2週間以上経っても治らない場合には別の病気が隠されている可能性があります。
【1】口腔がん
日本人の死因第一位は悪性腫瘍ですが、口腔がんとはその名のとおり「お口の中にできるがん」のことです。
舌、口底(舌の下側)、歯肉(はぐき)などにできます。
口腔がんであれば、口内炎のように自然治癒することはありません。
口腔がんの特徴としては、アフタのようなものが2週間以上できること、1cm以上の大きいものが多い、
境界が不明瞭で固くでこぼこしていることなどがあげられます。
口腔がんは、肺がんや胃がんのような体の中にできるがんとは異なって、目に見える位置にできるがんであるため、早期発見しやすいがんとも言えます。
【2】ベーチェット病
ベーチェット病とは、原因不明の自己免疫疾患です。
自己免疫機能が体の組織を攻撃してしまい、重症化すると失明に至る場合もあります。
ベーチェット病の場合、1cm以上の大きな口内炎ができる特徴があります。
また一度に数多く発生することが特徴で、舌、喉の奥など、唇など口の中の様々な場所にできます。
【3】 血液のがん
白血病や悪性リンパ腫など、血液のがんになると自己免疫力が低下します。
免疫力が低下するとお口の中のヘルペスウィルスが増殖して口内炎ができやすくなります。
特徴としては、3mm以下の小さな口内炎が同じ場所に複数できます。
治っても再発を繰り返す特徴があります。
ただの口内炎と軽くみていると実は重大な病気が隠れている場合があります。
繰り返す口内炎や、口内炎が2週間以上治らない場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
当院には口腔内の粘膜疾患に精通した口腔外科専門医が在籍しています。
なかなか治らない口内炎、繰り返す口内炎にお悩みの方は当院までご相談ください。
茨木ひかり歯科の口腔外科
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茨木・JR総持寺の歯医者 矯正歯科
茨木ひかり歯科クリニック 院長 伊原 勝換